SDA賞(職人の手から生みだされるアフォーダンス)

かんばんは、浩二です。

先週ブログでも紹介したSDA賞受賞作品の解説をさせていただきます。

アフォーダンスという概念を皆様ご存じでしょうか?
端的に説明すると、「的確なデザインから人の行動を導く」といった感じです。

例えば、
押してあけるドア、左右にスライドしてあけるドア、
それぞれデザインが違うと思います。
左右にスライドしてあけるドアにドアノブが付いてたら
それは的確なアフォーダンスではないといった感じです。

今回、コンクリートの壁に、各部屋に導くアイコンを描きましたが、ここで重要なのは、「的確なアイコン」を描き、かつ、「職人が直接手書き」したという“2点”を両立させたという所です。

実はアフォーダンスという概念を突き詰めると、『質感』という所にたどり着きます。
肌の質感、紙の質感、コンクリートの質感、そういった質感を残しつつというのを意識しました。

デザインはエイリアンの井田明子さん、職人は瀬長洋一さん、エーツーサインと施主の想いを含め、全員の協力で得た作品となりました。