空手道での気付き

押忍!浩二です。

極真空手を通して気付いた事をブログに書かせていただきます。
約4年前から始めた空手ですが、最初は代表の永吉から進められてスタートしました。

私と言えば、
どちらかと言えば瘦せ型で筋肉ゼロ、デスクワークで体はガチガチ、骨盤も前傾で姿勢が悪いという
絵に描いたような運動音痴の見本でした。

最初は型を基本としてスローペースでスタートし、
週に1回の運動程度であれば問題無いと軽く考えていたのですが、
2年経つと、新人も増えて来て、先輩としてのプレッシャーが出てきました。

若く、力のある新人と組手をした時、よしちょっと揉んでやろうかと勘違いした僕は、
先輩らしからぬ腹にパンチを受けてうずくまるという失態をおかしました。
顔から火が出るんじゃないかと思うくらい恥ずかしかったのを覚えています。

そんな自分が嫌で、もう空手も潮時だなと見切りを付けようとしてたのですが、
吉田師範や、空手を進めてくれた代表の手前、中々言い出せず、何とかもうひと踏ん張りしてみようと思いました。

師範に相談した所、腹を強くするならパンチを受けるのが一番ですとの事で、
本当にそ~っと軽く触れるくらいからスタートしました。

最初の頃はちょっと押される程度でもやはり痛い。
これが突きに変わりだすと、ひどい時は3~4日ほど痛みを引きづるのに全然強くなる気配がない。

本当にこの練習が正解なのか?
若手メンバーは組手中心で頑張っているという噂が聞こえ、
一方で自分は基礎練習と型ばかりで置いてかれるじゃないか。
インターネットで検索しても、型では強くならない、組手をやるのが一番と書いてある。

そういった疑心暗鬼、暗中模索ではありましたが、
毎週「今日、空手行くよな?」と声を掛けてくれる代表と
毎週の練習終わりに師範が寄り添ってくれるので、
二人を信じてやるしかないと続けました。

それから、皆が着替えて帰る準備をする中や、たまたま師範と二人だけの時、
皆に見られないタイミングで、コッソリと師範がお腹を突いてくれました。

変化が訪れ始めたのは半年ほど経ってから。
ある日突然、「あれっ?」耐えられるかもという謎の自信が湧き、
そこから1年かけて飛躍的に打たれ強くなりました。

また、毎週土曜日にコツコツと練習していた型。
型では強くなれないというインターネットの情報を鵜呑みにせず、
とにかく型ばかりバカみたいに続けた結果、特別にパンチや蹴りを練習したわけではないのに、飛躍的に威力も上がりました。

今、空手を始めたばかりの人の動きをみると気付くのですが、特に蹴りを放つ時、
姿勢やバランスがとても崩れて見えます。

これは、型で整えて、軸を意識した方が強くなる。
「力ではない、型で整えた軸だ!」そう確信を持って感じるようになりました。

この経験を通して気付いた事。
①寄り添ってくれる人がいないと、人は辞める。
②型は大事。

特に①は「強さとは優しさなり」師範の言葉が染みる体験でした。