看板製作におけるそれぞれの”想い”とは
エーツーサイン、山藤と申します。
看板業界では、
- 看板を目立たせたい店舗オーナー
- 建物に配慮したサインを付けてほしいと願う建築家
- 店舗オーナーから仕事をいただく看板屋
という三者の相成れない想いがすれ違う事がございます。
そういった業界の構造を新しく塗り替えた事例として、与那原町にある美容室「グリーンベル」様の案件を事例に、ストリーテラーという立場で特別対談を企画・開催しました。
店舗オーナー(写真中央)、建築家(右側)、サインデザイナー(左側)、三者の想いが調和した事例としてご紹介させていただきます。
- （店舗オーナー）GREENBELL 代表 福治みどり
- （建築家） 建築工房 空間舎 共同主催 宮城鶴夫
- （サインデザイナー）有限会社エーツーサイン 金城哉真斗
みどりさん：これまで看板と言えば『いかに派手で目立つか』というのが当たり前だと思っていたのよね。
一方で、鶴夫さん（建築家）からは、建物に配慮した看板を付けて欲しいとの要望も受けていたの。
どういった看板を付けたら良いのか正直困っていたんだけど、知り合いに「沖縄でセンスの良い看板屋さん紹介してくれない」と相談したら「沖縄の看板ならエーツーサインが良いよ」と紹介を受けたのが依頼のキッカケだったわ。
鶴夫さん：僕は、建物が“街の風景”となるような意識で設計を行ったんだよね。
施主の理解もあって、“せせらぎ”や植栽、コンクリートの目地にいたるまで出来るだけこだわって建築したのに、そういった想いに理解がないまま、ただパネルの枠内だけでデザインした看板を「建物に付けました」とはなって欲しくなかった。
建物全体との調和のとれたサインを付けて欲しかった。
哉真斗：今回は入口の段階で弊社プランナーの山藤がお二人のその”想い”を汲み取ってデザイン側へ話を持ってきてくれたので、正直入りやすい案件ではありました。
なんというか、「よぉーし、やってやろう！」みたいな(笑)
鶴夫さんからもあったように、我々看板屋も看板を作るのと同時に景観を作っていかなくてはいけない。
少なくともその意識を持って手がけなくてはいけないと思っています。
ましてやサインデザイナーという立場は、景観をデザインできるという特権を頂きながら、その使命も果たしていかなくてはいけないと…
みどりさん：今回話を聞いて、今までにない新しい価値観に触れる事が出来た感じ。
最終的な結果に至るまでに、色んな“想い”や“背景”も聞かせてくれて、初めて“考えてくれる”看板屋さんに出会えた感じがするよ。
鶴夫さん：仕事はプロとして、どうしても結果が求められてしまう言い訳の出来ない厳しさがあるんだけど、そこに至る過程や、考えるという“デザインする時間”も確かにあって…
そういった見えないものに対して価値を付けづらいのが現実かもしれないけど、少しでもこういった想いをもったデザイナーが、若い人達の中で育って欲しいと思っているよ。
すごく地道で時間のかかる事かもしれないけど、コツコツやっていくしかないよね(笑)
哉真斗：そうですよね。ただ思うのは、今回のGREENBELLさんの案件は看板商品そのものの価値というより、僕らが創ろうとしている“景観”の価値をカタチにできた案件だったなと感じます。
この価値は永久に不滅だと思っていて、ここからオーナーさんや従業員の方のモチベーションにつながったり、付近住民の方が地域にプライドや誇りを持ち始める等、色々なところで更なる価値を生み出してくれるだろうと期待しています。
山藤：最後に、何か僕たちにアドバイスいただけますか。
みどりさん：“想い”があるって事が、とても好き。
そういう人達と繋がりたいし、頑張って欲しいと思っている。
また、デザイナーは、プロとしてのプライドをちゃんと持って、提案なんかもどんどんして欲しいなって思いました。
鶴夫さん：とにかく良いものを多く見て、情報を蓄積してほしい。
この前ドイツに行った時の写真をあげるよ。
こういった看板が在るというのを、まずは知ることが大事だよ。
終わりに
今回、この特別対談を開催してみて“想い”という部分がキーワードだったように感じます。
オーナーの想い、それぞれの造り手の想い。
その想いが重なったときにはじめて良好な景観が生まれるのだと思います。
エーツーサインは今後も目指すゴールをぶらさず“サインのその先”を関わる全ての人と共にカタチにしていきます！
沖縄県内の看板製作ならエーツーサインにお任せください。
看板製作のみならず、業績UPを目的としたプチコンサル業務もおこなっています。
大型の店頭看板、ポールサイン、電光掲示板・LED看板・ネオンサインをはじめ、さまざまなニーズにお応えします。
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